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コラム:精神障害の労災請求が増えています

2012-06-19

平成23年度の「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」についてまとめたものが厚生労働省から発表されました。精神障害に関する請求件数は1,272件で、3年連続過去最高の件数になっています。また、支給決定件数も325件で過去最高でした。

請求件数が多い業界は、請求件数、支給決定件数ともに、「製造業」(216件、59件)、「卸売業・小売業」(215件、41件)、「医療,福祉」(173件、39件)の順になっています。

ちなみに、医療業界の職種別では看護師、保健師の方、福祉業界では福祉専門職の方からの請求が一番多くなっています。心の余裕をもって患者様や利用者様と接することが理想のお仕事ですが、現実は現場の業務と事務作業等に追われて、ご自身の心のゆとりを失われてしまっている様子が見てとれます。

年齢別では、請求件数、支給決定件数ともに「30~39歳」(420件、112件)、「40~49歳」(365件、71件)、「20~29歳」(247件、69件)の順です。

そして、出来事別の支給決定件数は、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」(52件)、「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」(48件)、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」(40件)の順となっています。

従業員のメンタルヘルス対策は取り組んでいますか?

心の病は何と言っても予防が肝心です。「ケ・チ・ナ・ノ・ミ・ヤ」こうしたサインを見逃さないため、従業員の話をよく聞き、「心の病」が発症する前に、事前に対応することが重要になります。

・・・欠勤、無断欠勤をする(日ごろから欠勤の多い方は別ですが・・・)
・・・遅刻、早退をする(欠勤同様、日ごろから多い方は別ですが・・・)
・・・泣き言を言う
・・・能率が落ちる
・・・ミスが増える
・・・辞めたいと言う

 

 

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